何から、書きましょう。。。
一年を漢字にしてみますと、、、「樹」!!
あ、今笑った方何人かいますよね。笑
はい。もうここ何か月か、ことあるごとに、私と樹のことをお伝えしてしまっていますものね。
それは、もう「せんせい、しつこいです~!」と子供たちからいわれてしまいそうなくらいに。笑
どうしてなんだろう。
いつからこんなに「樹」が気になって、「樹」を好きになってしまったんだろうなあ。
大好きな映画はいくつかありますが、その中の一つ。
24歳くらいで観た 岩井俊二監督の「Love letter」では、
主演の中山美穂さんの役どころが「樹」と書いて(いつき)という名前でした。
なんだかとても惹かれる名前で、子供がうまれたら男の子でも女の子でもつけたいな。。。と
思ったりもしました。
実際はそうはできませんでしたが、、。
その少し後に 旦那さんと出会ったのですが、
(おいおいずいぶん前の話をするじゃあないか。。)
その方のお名前も「樹」にまつわる名前です。
名前に惹かれたのか、人物に惹かれたのか。。。
もうどちらでもいいとさえ思っています。笑。
名前の通り 太い幹の一本筋のとおった強い人です。
(結婚後に正しさが強い言葉となって私につきささる(笑)のですが、そのときの私には知る由もありません。笑)
心に弱いところがたくさんある自分にとっては、その樹に一生寄り添うことが私の人生なんだと思ったのでした。
そして、岡山で一本の「樹」と出逢いました。
いつもの散歩みち。
公園のなかにある池のそばにその樹はたっていました。
幹にはたくさんのシダと苔をたくわえて、堂々とまるで龍が天に登るような枝ぶり。。。
切られた枝の跡がすこしもりあがって、胸のようでもあり
見る角度によって 女性のようにも男性のようにも見えました。
樹齢はわかりませんが、魅力的な大楠をみたとき、
どうしてここに?ご神木が?
私は一瞬にして 尊敬の念がわいてきて、
大切にしなければならないと思ったのです。
樹に
なんでもない日に 樹のそばでぼぅっとし、
うれしい出逢いがあれば 樹の幹に触れながら報告し
体に疲れがたまっているときも 樹の根と回路を結ぶようにして流してもらい
兄がなくなってから どうしようもない悲しみのさなかも 樹がそばにいてくれました。
なにも言わなくても なんとなく落ち着いてきて
体の中にいいものを充電してもらう感じ。。。。
今年 個展とふたり展で 力を出し切れた時も
はじめて大阪で円山マルシェに参加させてもらえた時も
小学校の特別支援の子供たちに 毎日笑顔で接することができたのも
一番近くにいる人と うまくいかなくて悩んでいた時も
兄の死をうまく受け入れられなかった時も。。。。
いつも そばに寄り添ってくれた 一本の樹
こういうことを少し不思議に思われる方もきっといると思っているのですが、
最近になって フィンランドに「ヒーシ」という聖なる森があちらこちらにあって
人々は日本の神社のように、家族の成功や幸せ、健やかであることを願うということを
一冊の本で読んだとき、腑に落ちました。
人と樹が特別な関係をもち、「守護の木」「分身の木」と呼んで大切に思うそうです。
なんだ、そういうことだったのか。。。
フィンランドでは、わりとよくある感覚なのかもしれない。。。
「TREE PEOPLE」だっただけだ。
この一年 出逢うことのできたすべての方々に 感謝いたします。
石ころのような私に 笑顔をむけてくれて
本当にありがとうございました。
これからも どうぞ末永く よろしくお願いいたします。
編み人 坂東明子
2018.12.30
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